武林日記(というより制作ノート)


8月某日

エース11月号の原稿48ページ脱稿。これにてやっと「闘神伝」の連載が終了。あとは単行本5巻の作業を残すのみで、ほぼこのタイトルでの仕事は終わったという感じです。「闘神3」の世界の続編をというファンレター等もありましたがまったく予定に入っていません。ごめんなさい。今はとにかく正直なところホッとしています。内容や終わり方さらには個々のキャラの描き方などに賛否両論あるでしょう。特にゲームのファンで未だにゲームキャラのコアなマニアの方などにはむしろ否の声のほうが多いかとも思ってますが......それもある意味やむをえないのでしょう。ファンレター等で多かったのが『このキャラはこうじゃない』とか『このキャラはこう描いて』とかいう御意見ですが、(特にカイン)来るだろうなと予想できてたものだけに作品に反映させないという態度をとらせてもらいました。


一部の読者には察知されていたようですが,後半,特に4巻末から5巻(にあたる部分)にかけて,急に展開を急ぐようになって終わりが近いということがもろばれ.これは武林の未熟さゆえの失敗でした.連載開始当初からほぼ5巻分というのは決まっていたのですが,ラスと近くなっていくにつれて,バトルシーン以外のドラマ部分にさくページが増え,特にヴァーミリオンにいたってはゲームの【3】に立場を置くキャラなので,もうほとんど尻切れトンボ状態.エリス,カイン,ソフィア等にもきちんとした結末が描けないままでページが尽きてしまいました.まぁ,ゲームの【3】に矛盾する結末はタブーであったという言い訳もあるのですが.....


今思うと悔いは山ほど残っておりますが,武林にとっては月刊連載2本はかなりキツかったことも.....ね.ちょっとだけ言い訳させてください.増ページ(基本は32ページ)やカラーページなど入ってきても,2週間で必ず一本はあげなければならない.それをなんとか24ヶ月続けられたということだけは自分なりに評価してます.だいたいこんな2週間です.
1〜3日目 ノーラのネーム
4〜5日目 エースの下描き
6〜7日目 ノーラの打ち合わせ
8〜13日目 エース作画,アシスタントはいって修羅場!
14〜15日目 予備日もしくはハリ治療か休息日,つぎのエースのプロット作り
(次の15日間はエースとノーラが逆転して繰り返す)
というのが2年間も続いたんです.その間単行本作業(エースの場合はカラー6枚付き!!)や別件の仕事(短編や挿し絵)をもなんとかねじこみオトさずにやってきたんだから,まぁこれでいっちょまえのマンガ家になれたかなぁと(一人思うのでした).ここ2年間でカラー描き下ろしや単行本描き下ろし等を含め,月産約75枚平均.背景の描けないアシ2人とでやれる仕事量としてはまぁまぁのラインですよね.