マンガの
(武林風)描き方
その10
「きっかけ」のひとつ
このような(だいそれた題目の)コーナーをやってるからか、最近とみにいろんな方々から、「描き方」や「画材」「気持ちのありかた」などについてお問い合わせや、「自分はこう思う」などのメールをいただくようになりました。
私の経験と、私の考え方だけに基づいて、なるたけ「あたりさわりのない一般論」にならないよう、お答えしていこうと考えてるのですが、今回も、そんな「私なりのやり方・考え方」のひとつです。
私がかつてそうであったように、
「マンガ絵を描くのが好きだ」「少しでもスキルアップしたい」
「ゆくゆくは、コママンガなんかも描きたい」
と(ちょっと恥ずかしいけど)思っているのに、
さて、いざとなったら、なかなかコマをわったカタチでのマンガを描くというのが、
なんとなく大変で、
なんとなくおっくうで、
描き始めようとする時には、「やる気まんまん」(死語?)なのに、何Pか描き進むと、「いつのまにかやる気がなえて」尻切れトンボで終わってしまう。
そうすると、過去のそういう経験が、ちょこっとだけ「うしろめたい」ような気持ちになって、
「俺にはコママンガなんて、しょせん無理なんだよなぁ」
なぁんてあきらめちゃったりしちゃいます。
アニパロや、ゲームパロマンガを描くほうに「興味」と「矛先」を換えて、短い「やおい」や「一発オチ」、「エロ」なんかの、小作品をステップにするのも、ひとつの有効な手段だと思うのですが、
なかには、「オリジナル絶対主義だ〜っ!」と、
あるいは「(できるならば)漫画家志望だから、オリジにこだわりたい」
とかいう考え方も、もちろんあるわけで、
そういう方に限って、
いきなり何十Pもの(その人にとっては)「超大作」を構想しちゃったりして、ペン入れ2P目ぐらいで、挫折しちゃうわけです。
(…まさに、10ン年前の私自身なんですが・苦笑)
★
で…ね。
「そのときの自分」に言いきかせたいのが、
「そんなに、片意地をはらないで、こういう『楽しみ方』も、あるよ」
ってことなんです。
どんなに野望があろうとも、意志が固かろうとも、やはり楽しみがまったく無いものでは、そう長続きするもんでもないでしょうから。
それに、描いている側が、
「読んでくれる人に、こんなふうに楽しんでもらえたら…」
「自分のマンガのこんなところを、気に入ってもらえるかなぁ」
などと思い描くことによって、やはり「わくわく」していなければ、描いたものが「楽しいもの・おもろいもの」になる可能性は、どんどん薄くなっていってしまうだろうと、考えますから。
次へ