マンガの
(武林風)描き方
その13
同人誌についての私的な考察
☆
さて、
いくつかの漫画家志望者のためのフォーラム・BBS・様々なカキコを
覗き見ると、
「同人誌活動は、プロ漫画家志望者にとって、マイナスの経験になりうる」
とか
「同人でパロなどにハマると、オリジナルが創れなくなる」
とか
「同人で下手に売れたり、あるいは売れセン狙いをすることによって、
その結果プロにはなりにくくなる」
などの、危険信号を発するものが少なくないようです。
実際、私のところにも
「はたして同人誌を作って、イベントで売ったりすることは、
プロ志望(の自分)にとって、あまりいいことではないのでしょうか?」
といった主旨の御質問も、いくつかありました。
はたして、同人誌活動(同人でマンガを描く・イベントで売る)というのは、
そんなにプロ活動へのアプローチに邪魔なのでしょうか?
☆
結論から言いますと、私はこの問題に関しては、
「なんで?邪魔になるはずがないと思うけど」・・・です。
パロディであれ、売れセン狙いであれ、
読む人を意識して描く・・・という行為に、役に立つ要素はあれ、邪魔に
なる要素などほとんど無いと思っているからです。
「パロディばっかで、ウケ狙いしてると、自分のオリジナルが描けない
ようになる。」
はたして本当にそうでしょうか?
そうなる人もいると思いますし、そうならない人もいると思います。
ということは、
活動自体に「難」があるわけでなく、本人の意識次第
ということではないでしょうか。
☆
同人誌でコアなマニア読者にウケるものと、
商業誌で不特定多数読者にウケるものと、
それが違うことぐらいは、(志望者レベルなら)誰でも既におわかりの
はずですよね。
で、その違いをちゃんと認識して、
プロデビューのための創作と、同人のための創作とを、使い分けて
いれば、何の問題も無いのではないでしょうか。
どっちも思い切りやって、結果いっぱい描くということになれば、
その描いた量は、必ず今後のチカラになってくるはずです。
(同人誌でのウケかた、ジャンル、描き方などをそのまま要求される
商業誌もありますが、それはこの場では一応「例外」とさせてもらって)
「自分は同人誌でこの方法で評価を得てきたんだ。
だから、このやり方で商業誌でもイケるはずだ。」
という考えは、間違ってると思います。
この場合でも、両方を混同してしまう当人が間違ってるわけで、
同人誌活動が間違ってるわけではありません。
描きたいものを、描きたいように自由に描く。
これが同人誌での基本だとするならば、
「楽しんでマンガを描く」という非常に貴重な場であると思います。
☆
間違いか、間違いでないか。
是か非か。
有功か邪魔か。
それらは皆、貴方自身の意識の持ち方によるのではないでしょうか。
いつものことですが、異論・反論・その他ご意見は大歓迎です。
(2001/4/26)