マンガの
(武林風)描き方
その13
同人誌についての私的な考察
一言に同人誌と言っても、いくつかのパターンがありますよね。
●草の根の同人会の会誌(肉筆誌や回覧誌も含む)
●学校漫画研究会などの会誌
●即売会のための個人もしくは有志による同人誌
(更にその中でも、稼ぎを、儲けを期待(予定)した同人誌)
ざっと、こんな感じに分けられるでしょうか。
また、扱ってるジャンルも様々に渡っており、
マンガとか絵に限ったものであれば、
・アニパロ(ゲームパロ)・エロ・やおい・ファンジン・創作・カルト・
イラスト集etc
筆者が、ここしばらく同人誌というカテゴリーからは、疎遠になっている
ために、ジャンル分けに「不勉強・認識不足」があるとは思いますが・・・。
☆
もちろん、「描いて、印刷製本して、見せて」楽しいという、
同人誌の基本的な楽しみ方は理解しているつもりです。
私の学生時代と違って、オフセットの印刷代も(特にカラーなどは)
安く、美麗なものになっていますし、
同人誌即売会の数も規模も、大きくなっていますから、
楽しむためには、「とてもいい時代」になったのかもしれませんね。
☆
で、ここでは、その同人誌についての総括的な考えを書くものではありません。
いくつかご相談のメールにもあったのですが。
あくまで、「プロを目指している」、もしくは「なれるもんならなってみたいなぁ」
「なりたい気持ちが無いわけじゃない」・・・という方々が、
「同人誌をやってる・やろうと思う」ことについて、いいことなのか悪いことなのか
考えを(あるならば)聞かせて欲しいという、ご要望にお応えできるかなぁ・・・と
思ったからです。
そんな方々むけに、私の考えを書いてみたいと思います。
☆
私自身が以前に、
「なれるものなら、マンガを描いて食っていけるようになりたいが、
まず、無理だろうな〜」
と考えていた頃、「でも、ナニか描きたい」という欲求のもとに、
何冊かの同人誌を作っていたことがあります。
今から考えれば、つたない・下手糞なマンガだったと思いますが、今よりも
精神的には、「描きたい欲求」が、ギラギラしてたと思います。
☆
同人誌活動って、ひらたく考えて、いいトコロ・魅力がいっぱい
あると思うんですよ。
まず同人誌というカタチにすると、自分の作品を多かれ少なかれ、
人の目にさらすことができます。
確かにマンガを「描く」こと自体も、大きな満足のひとつですが、
やはりそれだけでは満たされない欲求もあると思います。
できるだけ多くの人、同じ趣味嗜好の他人、見ず知らずの他人などに
「恥ずかしいけど、見てもらいたい」という欲求はありますよね。
同人誌というかたちにすることで、それは部分的に達成できます。
それに一応〆切があって、それまでに描くことが必要ですよね。
もちろん商業雑誌の〆切とは、重さも厳しさも違いますが、
それでも「学園祭に合わせて」だとか、
同人会の定期刊行に間に合わせるようにとか、
「即売会に合わせて」・・・「印刷屋の受付〆切に合わせて」など、
期限つきでマンガを描くことが、必要とされますね。
「なんとしてでも、あげる」ということは、将来のプロ志望の方にとっては、
大切なことですから、これも「いいこと」と言えるでしょう。
さらに印刷になった自分のマンガを見ることができます。
私が同人誌をやって、はじめに感じた喜びは、これでした。
(今では、逆に肉筆原稿を見るほうが、ココロ踊るんですが)
オフセットの印刷になった自分のマンガを見て、自己満足を得られます。
さらに、ここからもうちょっと貴重な経験として、
印刷物として、多少は客観視できるようになるため、
肉筆では見えなかった、描いてる時には気づかなかった、
「自分のマンガの欠点・あら・失敗部分」なども見えてくるのです。
正直言ってあまり嬉しくはない「成果」ではありますが、
マンガ描きを上達させたいと願ってる人ならば、多少苦しくても、
印刷になってからの「あらさがし」は、ちゃんとやっておくといいでしょう。
また、たとえ一人からでも、読者からの反応があった時には、
それこそ描いてることの醍醐味でしょう。
「描いて良かった」と感じる瞬間であり、
「また描きたい・描こうかな」という原動力にもなると思います。
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