マンガの(武林風)描き方
その7
Q&A編

いくつか「描き方」に関しての、御質問がありましたので、

私なりの「対処の仕方」というのを、公開してお答えさせていただきたいと思います。


質問なんですが。背景ってありますよね。あれを上手く書くためには、やはり
透視図法などを何度も練習するしかないんですか?なんかコツを教えて欲しいん
です。

私のやり方で、こうすればいいかも・・・というものですが、
アタリをまず、とっていますか?
簡単な地平線とか、背景物の配置、
そういうものを、鉛筆で薄く、さっさっとアタリとってみましょう。

アタリの時点で、頭の中には、だいたいのコマの情景がわかるはずです。
直すなら、その時に直すのが、無駄もないし、原稿もキレイにあがります。

その次に、アタリにそって、輪郭>おおざっぱな様子>ディテール
へと、描きすすめていきます。

それとは別に、
興味ある物、ピンと来た風景画(折り込み広告とか、雑誌のでもいいんですよ)
車や建物(不動産広告イラストなんてのも、使えるかも)とかを、
たまに、トレースしたり、見て描きしたり、
そんなことをすると、背景描きに「地力」がつきます。
アタマで理解してるつもりだった、見慣れた建物などでも、
いざ描いてみると、ディテールはこんなんなってたのか、とか、
こういうアングルだと、自分にピンと来た風景になるのか、とか、
木々や山、草原、岩なんかも、こんな形だと「らしく」見えるのか、とか、
いろんな発見があるはずです。

既存のマンガの背景を、とりあえず真似てみるというのも、
有効な手段だと思いますが、
自分のイメージした背景を、既存の「お手本」に無理やり合わせるようなことを
してしまう「落とし穴」にも、陥りやすいので、御用心。

最近。本格的(?)に、漫画書こうと思って、器材…などを買い占
めたんです。その時、漫画用のペン、どれがいいのかさっぱり解らないんです。
とりあえず今は、「スクール」なんとかとか言うのを使用しています。個人差も
あると思いますけど。先生は何を使ってるんですか?

「武林風マンガの描き方」の@(HP参照)に、ある程度詳しくかいてあるつもりです
が。

私の知ってる同業者では、
Gペン
かぶらペン
丸ペン
の、どれかを「主力」にしてる場合が、多いです。
本格的に「決めたい」のであれば、
画材屋とかに行って(大手などは、通販もしてるし)ひととおりのペン先を2〜3ずつ
購入して、ためしてみることです。

ペン先だけでなく、紙によっても、ペンの走り・ひっかかり
描き具合の満足度が、かなり違いますよ。

そのペンなんですが、ペン先とペン本体、別売りですよね。それで、ペン先を
交換するんですよね。私、そのペン先が、ペン本体に刺さらないんです。刺さっ
てもぐらぐらして、すぐとれる。

丸ペンなどには、メーカーが違うと、企画が違うものもあります。
スクールペンは、私は今ではもうほとんど使っていないので、
現状はわかりませんが。(線が無機質で、硬くて、なじめないのです)

一番安心なのが、買ったお店で、その場で軸にペン先をあわせる「試し」を
させてもらうことでしょうね。
通販なら、注文前にTELなどで問い合わせることです。

それにインクをつけても、紙に字がかけないん
です。かなりななめにすればなんとかなるけど。インクを大量につけるしかない
んですか?

ペン先のアブラを、ライターの火で、とばしてから描きましょう。
インクの(ペン先への)「のり」が違いますよ。
(ヤキ入れではないので、気をつけて。2〜3秒あぶって、筆洗につけて、
ティッシュでぬぐってから、新品を使うのが、私のやり方です。)
あとは、たまに、大量生産なものですから、ペン先にも不良品があります。
そういうのは新品でもダメです。
ただ、何本もあるわけではないので、続けて同じ状況だったら「描き方」のほうに
問題があるわけです。

インクの濃度と、
紙質との相性、
そういうものでも、かなり変っていきます。

ペン先の割れ目に、ほんの小さいものでも「紙のケバの繊維」がはさまってると、
それだけで、描き具合はゼンゼン別ものになりますし。

それと、ペン先は、消耗品です。
書き味が変化したら、代え時です。
個人差はありますが。
一度使って、長いこと放置していたペン先は、かならずダメになっています。

それと、筆洗は用意していますか?
描き続けてる最中でも、こまめに筆洗でペン先を濡らし、ティッシュでぬぐうこと
によって、書き味は、かなり持続します。
ペン先にこびりつくインクかすは、けこう馬鹿にならないほどの悪影響を及ぼします。

変な質問なんですが。私、女ばっかり書いているから、男が書けな
いんですよ。男が女になんてしまう。なんかコツってありますか?今はとにかく、
体格とかまゆげとかでごまかしてます。

身体のつくり、ほとんど全てにおいて、男女おおきく違います。
注意深く観察するしかないんですが。

一応私の「こだわりポイント」として、「たくましい男」の描き方は、
首が太い、
首と肩の境目に、もりあがる筋肉コブがある、
胸板が厚い、
上腕部が太い、
手のひらでかい、
腰がキュッと、しまってる(女はウエストが、しまってる)
ふくらはぎが発達してる、

顔の造作においては、
鼻筋とおってる、
眉太い、
まつげをほとんど描かない、
口ややでかく、
下唇下の線を、くっきり、

・・・あたりですかねぇ。

武林先生は、デブを描く時うまくかけますか?
まあ、梅ちゃんや浅田(銀角)をあれだけ上手くかければいいですよね。
どうやったら太った人間を上手くかけますか?
私自身デブじゃないし 太った友人もあんまりいないので困ってます。
何か良い方法があればおしえてください。

太った方にしても、何にしても、要は観察する目です。
失礼にあたらない程度に、じっくり見ることが基本だと思います。

あとはちょっとした「らしい」ポイント。
横姿を丸く、胸の厚み、さらに腹の厚み
脇の下、横腹のぜい肉
またがみ(股間からウエストまで)を長めに
脚はガニ股、もしくは、せめてつまさき開く、
顔を大き目に、顔の中身をやや中央よりに(ほほ、アゴのぜい肉)
首はやや前にたおし気味
全体的に、胴長短足気味に、

というところ・・・・でしょうかね。


この「答え」に関しての御質問や、また新たになにか御質問あれば、

ぜひどうぞ。

仕事の都合上、タイムラグがいくらかできてしまうかもしれませんが、

できる限り「私のやり方」を、お答えさせていただきます。

尚、作品の内容に関しての御質問・ご意見等、あれば、また、

別の項目を作成して、お答えする所存です。

(99/4/3)