

いまだに・・・ね、来るんですよ。「西川口〜」についてのお問い合わせが。
まあ、武林にとっても初のオリジナル単行本だったから、当然、思い入れも強かったんですけどね。
でもA巻のおわびのページに書いた事はマジです。今でもちゃんとした形で一からラスまでやりたいと塾望してるんですけど。
どこかひろいあげてくれる場はないもんか・・・な。
(いや、一応、1〜2社誘いはあったんですけどね。 あまりにも雑誌の雰囲気にそぐわないと思ったんでお断りしてしまいました。)
やはり一般誌的な、それも青年誌でないと、やりたいことのプレゼンが中途半端になってしまいそうで。
それというのも、「西川口〜」の制作前段階でかなりの決意と自分のマンガ者としての感性を
試すくらいの追い込みをかけていたもので・・・。
デビュー前の事になりますが、とある成年誌の編集長とかなり喰い違って
(当時の青二才としては)激論を交わした覚えがありました。
まぁ、それはありがちなノルマシーンの量と作品としてのオモシロさとについてなんですが。
編 「もっとHシーンを多く」
武 「でも、それだと前半部のキャラ立てが不十分に」
武 「キャラが立つからこそ、そのHがいいと思いますが」
編 「それは理想論だろ〜が」
武 「それでもあえてやってみるってのは不可能でしょうか」
編 「けど、それじゃあ売れね〜んだ」
恐いもの知らずで自己主張を曲げず、しかも描いたマンガは出来も人気もサイテーでした。
もちろん、その誌からは二度と依頼は来ず、武林も自分の憤りを封印することにしました。
10年以上たって、仕事に追われ続けるようになり、すっかり当時の思い込みを忘れてた頃、
学研コミックガイズでの仕事があり、飯島愛モノのコメディをへて、オリジナルの連載ワクをもらえました。
はじめのうちは、武林自身が楽園と感じてた大学時代のサークル・ライフをスラップスチック風に
楽しんで描けたら・・・という安直な動機で描き出しました。
まぁ、担当が未婚の女性という事もあって、打ち合わせでも突っ込んだバカ話とか
男の生理とかいったものにまで及べずに、可もなく不可もなしという程度の
「ドタバタちょっとサービス付」というものでした。が、7〜8話頃、担当換えがあり、
同世代のガイズ副編集長 (現ノーラ編集長、現在も武林の担当) になった時、かつて封印してた
かつての青年マンガに対する武林の理想 (エッチ要素こみ) が再び頭をもたげてきたのでした。
まぁ・・・とはいっても、そんなだいそれた事じゃなくて、ただ連載序盤にして方向性を
失いつつあった「西川口〜」に、武林が見つけた方向性を担当氏が期待を込めて面白が
ってくれたということなんだけどね。
かくて@巻終盤あたりからひたすらそのテーマにのめりこんだわけです。
つまり 「好きな女をいかに彼女にするか」 「どうしたら彼女を押し倒せるか」 ってこと。
これはもちろんありきたりのテーマで、他にもいっぱい使われてるネタですが、
武林にも自分らしさを出したいという欲がありますから、ただのありがちなラブコメには
しないつもりでした。・・・というか、今でもあっためているんですから、しないつもりです。
ちょっとだけ核心にふれる説明をしますと・・・。
「めぞん」武林もそれなりに好きで買って読みました。
中には音無響子のベッドシーンが許せずに電話や手紙の抗議があったみたいですが、
実は武林も不満でした。
それは「なんであんな長く重く熱い想いに応えるシーンがあんなあっさり・・・なの?」
ということで(笑)、他にも多々ある作品が全てそういう創りに前へならえ状態だったのも・・・です。
(失礼! 例外 江川達也氏の作品)
結論、かつての自分が読みたいものはやっぱ自分が描きましょう・・・ということです。
それもしっかりとていねいに。やっとの想いをとげられて、次のページでいきなり朝
「チュンチュン」とか別の日とか、トバされちゃあいやだよねぇ・・・
え?・・・そうでもない?・・・俺だけ?・・・でもいいや!
ほんと、こういうもの描きたがってるマンガ者がくすぶってるんですけどねえ。
「西川口〜」の既刊見ておしいと思って下さる関係者いないもんかねぇぇ。
内容、背景、特にキャラのモデル等の内ワねたに関しては、
そのうち御要望があれば特集のパートAを設けます。